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​​だんわへの想い

センター名『だんわ』の由来から​

センター名は、利用者さんやその大切なひとと談話(形式ばらずに意見を述べること)し、暖かく和める(暖和な)団らんの輪のような環境になることを目指し、ひらがなの「だんわ」としました。

「だんわ」はわたしが大切にしていることばのひとつです。

このことばを大切に想うきっかけは、緩和ケア認定看護師として働いていた病院で出会った、ある患者さん・ご家族との関わりにありました。患者さんは私よりも年下の女性で、彼女に進行したがんが見つかり、病名告知に同席させてもらったことがはじまりです。

出会ってから、病気のこと、これまで彼女が歩んできた人生のことなど、たくさんのおはなしをしました。

治らない病気であることを理解した彼女は、進行を遅らせるための抗がん剤治療や、痛みを軽減させるための放射線治療などをしながら、出来るだけ家に居たい・最期は家で迎えたいと話してくれました。

彼女の希望通り、最期のときは大好きな自宅で、大切な人々に囲まれながら過ごし、穏やかに旅立っていきました。

彼女は生前、折に触れてステキな笑顔で「だんわケアっていいですね」と言ってくれていました。

葬儀の後、彼女のお母さんからは「だんわケアがあったから、がんばってこれた」と言っていただきました。

緩和ケアは、患者さんやご家族の苦痛を和らげ、生活の質の維持・向上を目指す手段です。たくさん語り、今現在を出来るだけ過ごしやすくする方法を一緒に考えて行動に移していたことが、彼女やご家族にとって「だんわケア」という手段になっていたのだと感じています。

これからも、ひとりひとりの大切にしたいことを大切にするための手段を語りながら一緒に考えさせていただきたいと思っています。

私自身も、彼女やこれまでにご縁のあったたくさんの患者さんたちのように、生きて生ききりたいという想いを込めています。

だんわへの想い: ようこそ!
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